介護福祉士国家試験はこれまで、筆記試験の合格者が実技試験を受験し、
これに合格して介護福祉士の資格を得る仕組みでした。
しかし、平成17年度(第18回介護福祉士国家試験)から、筆記試験について
は従来どおりで、実技試験については受験者が、予め実技試験か介護技術
講習のいずれかを選択し、介護技術講習を選択した者は養成施設が実施す
る32時間以上の講習を受けて修了認定をもらえれば実技試験を免除すると
いう制度が導入されました。
実技試験の免除は、筆記試験を受験したか否かにかかわらず、介護技術
講習修了後引き続いて行なわれる3回の実技試験について適用されます。
介護技術講習は、文部科学大臣及び厚生労働大臣の指定した学校、
厚生労働大臣指定した職業能力開発校等又は厚生労働大臣の指定した
養成施設で講習が行われます。
それぞれの実施施設については、介護福祉士養成施設協会のホームページ
(http://www.kaiyokyo.net)の実施予定表でご確認下さい。
また、実施期間についても、それそれの実施施設で異なります。
この介護技術講習の受講資格は、「介護福祉士試験を受ける予定であり、
実技試験免除を申請しようとする者であること」となっています。
介護技術講習は、
1)介護過程の展開、2)コミュニケーション技術、3)移動の介護等、
4)排泄の介護、5)衣服の着脱の介護、6)食事の介護、7)入浴の介護等
8)総合評価の8項目、合計32時間からなります。
32時間を4日間(8時間×4日)で行うのが一般的ですが、実施施設によって
は日程が異なることもあります。
項目 |
内容 |
時間数 |
(1)介護過程の展開 |
[1]介護における目標等の講義
[2]事例に基づく介護過程に関する講義及び演習 |
6 |
(2)コミュニケーション技術 |
コミュニケーションの技法に関する講義及び演習 |
2.5 |
(3)移動の介護等 |
[1]社会生活維持拡大への技法に関する講義及び演習
[2]安楽と安寧の技法に関する講義及び演習 |
6 |
(4)排泄の介護 |
排泄の介護に関する講義及び演習 |
4 |
(5)衣服の着脱の介護 |
衣服の着脱の介護に関する講義及び演習 |
3 |
(6)食事の介護 |
食事の介護に関する講義及び演習 |
3 |
(7)入浴の介護等 |
[1]入浴の介護に関する講義及び演習
[2]身体の清潔の介護に関する講義及び演習 |
4 |
(8)総合評価 |
(1)〜(7)までの講習内容の修得に係る評価 |
3.5 |
|
合計 |
32 |
(介護福祉士養成施設協会HPより引用)
介護技術講習の修了認定には、32時間の所定の講習の受講が必須条件です。
さらに総合評価の評点や講習会における受講状況、受講態度などを総括的に
評価・判定して行います。
受講すれば修了認定が得られるというものではありません。
平成26年度の介護技術講習会の受付期間は、平成26年4月1日(火)から
平成26年8月21日(木)までの間で、実施施設が定める期日です。
ただし、講習が4月開催の場合は、3月中に受講受付けを行うことがあります
ので、当該実施施設にお問い合せください。
(注)
・介護福祉士国家試験の受験申込み期日との関係上、平成26年8月22日
以降は受講受付を行うことができません。
・受付期間中でも、各講習会の定員に達し次第、受付は終了します。
平成26年度の介護技術講習は、社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年
法律第30号)第39条第1号から第3号までに規定する文部科学大臣及び厚生
労働大臣の指定した学校又は厚生労働大臣の指定した養成施設の設置者が
社会福祉士及び介護福祉士法施行規則(昭和62年厚生省令第49号)第22条
第4項の規定に基づきあらかじめ厚生労働大臣に届出を行い、介護技術講習
会として平成26年4月1日から平成26年12月までの間において実施され
るものです。
@介護福祉士養成施設協会ホームページの介護講習会実施予定表を参照して、介護技術講習の実施施設・詳細を確認の上、申し込みを行う。 |
*申し込み方法、受講日程、受講料については、実施施設へ直接お問合せ下さい。
*実施施設により、申し込み受付方法が違いますので、ご注意下さい。

*申し込みを行うには、申し込みを行った実施施設から「受講の手引き」を入手し、同封
の「各年度介護技術講習会 受講申込書」)を提出しなければなりません。

*受講料は、受講する実施施設の窓口または郵便払込等、実施施設が指定する方法
により納入し、当該払込証明書を「受講申込書」に貼付しなくはなりません。



E受講結果により修了認定され、
修了証明証が交付される。 |
E修了が認定されない。
(実技試験は免除されない)
|
*実技試験受験へ選択変更をすることは
できるが、試験センターに手続が必要。

*修了証明書の原本を試験センターに 提出し筆記試験を受験する。
G筆記試験合格者は、
実技試験免除で介護福祉士に。 |
G筆記試験合格者は
実技試験を受ける。 |

※介護福祉士国家試験受験申し込みついての注意
受験申し込み時点で既に介護技術講習の修了証明書がある場合は、
「介護技術講習修了書(原本)」を添付すること。
受験申し込み後に介護技術講習会を受講予定の場合は、
「介護技術講習受講決定通知書」を添付し、「介護技術講習修了証明書」の
交付を受けたときは速やかに同証明書を試験センターへ提出すること。
社団法人 日本介護福祉士養成施設協会
HP:http://www.kaiyokyo.net/index.html
(財)社会福祉振興・試験センター
HP:http://www.sssc.or.jp/
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