トップページ > ケアマネ過去問トップ > 平成21年度(第12回) 保健医療サービス分野・総合 > 正解と解説



 平成21年度 保健医療サービス分野(総合) 正解と解説


問題 正解 2・4
×1 不感蒸泄とは、呼吸や皮膚からの蒸発で水分が失われることをいいます。
○2 脱水の原因は様々であり、食事摂取不良、下痢、発熱、高血糖、利尿剤服用、胸水や腹水、消化管出血などで生じます。
×3 高齢者は若年者に比べて体内の水分貯蔵量が少なく、さらに口渇が感じられにくく脱水に陥りやすいので、注意が必要です。
○4 熱中症が重症化すると、循環器、筋肉、脳神経、腎臓など様々な臓器に障害が起こるようになります。
×5 脱水とは、体内の水分と電解質のバランスが崩れて水分が不足した状態です。
浮腫があっても脱水状態であることもあり得ます。




問題2 正解 1・3
○1 平成19年国民生活基礎調査によると、65歳以上では男女とも「腰痛」が第1位になっています。
×2 骨粗しょう症とは、骨密度が低下して骨がスカスカになった状態です。
高齢になるにつれて骨粗しょう症の発症は増加しますが、
若年者でまったくみられないというものではありません
○3 廃用症候群のうち全身に影響するものとしては、心肺機能低下、起立性低血圧、消化器機能低下、尿量の増加などがあります。
×4 最も重いのはランクCです。
<ランクJ>何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する、<ランクA>屋内での生活はおおむね自立しているが、介助なしには外出しない、<ランクB>屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが、座位を保つ、<ランクC>1日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替えにおいて介助を要する、となっています。
×5 進行すると膝の屈伸が十分にできなくなり、歩行障害を起こします。




問題3 正解 1・2・3
○1 ICD−10の定義によると、認知症とは「通常、慢性あるいは進行性の脳疾患によって生じ、記憶、思考、見当識、理解、計算、学習、言語、判断など多数の高次大脳機能の障害からなる症候群」です。
○2 認知症の症状を示す疾患には、脳血管障害、脳変性疾患、外傷性疾患、感染性疾患、内分泌代謝性疾患、中毒性疾患、腫瘍性疾患など様々なものがあります。
○3 認知症の周辺症状には、幻覚・妄想・抑うつなどの精神症状、徘徊・不潔行為などの行動障害があり、BPSDと呼ばれています。
×4 簡易知能評価スケール(MMSE)の検査結果のみで、認知症であると診断してはいけません。
×5 免許更新時に認知機能の検査を受けなければならないのは、75歳以上です。




問題4 正解 2・4
×1 モニタリングの結果は記録し、介護予防サービス計画を作成した指定介護予防支援事業者に報告しなければなりません
○2 運営規定として、指定訪問リハビリテーションの利用料およびその他の費用の額を定めておく必要があります。
×3 介護老人保健施設で提供される通所リハビリテーションは、介護保険の適用のみです。
○4 介護療養型医療施設で提供される理学療法は、主に維持期のリハビリテーションであり、介護保険の給付対象です。
×5 訪問看護ステーションから理学療法士等が訪問するサービスは、訪問看護に分類されます。




問題5 正解 3・5
×1 ICFは、心身機能、活動、参加という「生きる」ことの3つのレベルを包括した「生活機能」を評価するものです。
×2 療養通所介護は居宅サービスであり、難病やがん末期の在宅要介護者を対象としています。
○3 長期間、膀胱カテーテルを留置している場合など、玉ネギ状に幾重にも薄い層が重なった結石がみられることがあります。
×4 できる限り経口摂取を行うことが重要です。
経腸栄養法が選択された場合でも、可能であれば並行して経口摂取を行うことが望ましいといえます。
○5 食事やインスリン注射によりインスリンが相対的に多くなると、低血糖となってしまう場合があるので、注意が必要です。