介護福祉士 第23回 形態別介護技術

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問題 1.

一日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替えにおいて介助を要するが、自力で寝返りをうつ
ことができる状態が該当する障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)として、正しいもの
を一つ選びなさい。

1
ランクJ−2

2
ランクA−1

3
ランクB-2

4
ランクC−1

5
ランクC−2



問題 2.

寝たきり高齢者の褥瘡(decubitus)予防の体位に関する次の記述のうち、正しいものを一つ
選びなさい。

1
大転子部への体圧を軽減するために側臥位とした。

2
仙骨部への体圧を軽減するために仰臥位とした。

3
側臥位では、両膝が接触しないようにした。

4
踵部への圧力を軽減するために、側臥位で足関節を直角に保った。

5
車いすに座るときは、股関節の角度を45度になるようにした。



問題 3.

認知症(dementia)の中核症状として、正しいものを一つ選びなさい。

1
幻覚

2
徘徊

3
不潔行為

4
見当識障害

5
攻撃的言動



問題 4.

伝音性難聴(conductive hearing loss)の原因として、正しいものを一つ選びなさい。

1
老人性難聴(presbycusis)

2
音響外傷(acoustic trauma)

3
突発性難聴(sudden hearing loss)

4
滲出性中耳炎(scrous otitis media)

5
ウイルス感染による難聴(hearing loss)



問題 5.

感覚性失語症(sensory aphasia)のある人とのコミュニケーションとして、正しいものを一つ
選びなさい。

1
読話

2
触手話

3
身振り

4
五十音表

5
手書き文字(手のひら書き)



問題 6.

変形性膝関節症(knee osteoarthritis)と診断された高齢者の日常生活に関する次の記述
のうち、適切なものを一つ選びなさい。

1
トイレは和式とする。

2
歩行前の準備運動は避ける。

3
プール内での歩行は避ける。

4
普段の運動として、階段の昇降を行う。

5
歩行時はつえをつき、体重を支える。



問題 7.

高次脳機能障害(higher brain dysfunction)の症状として、正しいものを一つ選びなさい。

1
注意障害

2
視覚障害

3
構音障害

4
聴覚障害

5
運動障害



問題 8.

埋(植)込式心臓ペースメーカーを装着した人の日常生活の注意点として、正しいものを一つ
選びなさい。

1
入浴時の水位は埋(植)込部より低くする。

2
装着する前からの習慣である腕立て伏せを再開する。

3
携帯電話の使用は支障ない。

4
脈拍は医療従事者に測ってもらう。

5
吃逆(しゃっくり)が続くときは受診する。



問題 9.

精神障害(mental disorder)のある人の支援として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1
「食べ物に毒を入れられた」と訴えたので、「誰が入れたのですか」と聞く。

2
気分障害の場合、朝起きられない時は覚醒するまで起こす。

3
「薬のせいで調子が悪くなる」と訴えたので、「様子を見ましょう」と話す。

4
利用者の言っていることが理解できない場合は、分からなくてもうなづく。

5
部屋が掃除されていない場合は、利用者の了解を得て掃除をする。



問題 10.

ダウン症候群(Down's syndrome)の特徴として、誤っているものを一つ選びなさい。

1
筋緊張低下

2
高身長

3
運動発達遅滞

4
環軸椎不安定

5
心疾患(heart disease)



問題 11.

知的障害のある人の家族に対する支援として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1
乳幼児期には、施設入所を勧める。

2
乳幼児期には、知的障害のある人の家族同士の情報交換を勧める。

3
学童期には、家族が家庭内で自傷行為に対処できるよう指導する。

4
学童期には、家族が児の療育・介護に専念できるよう指導する。

5
壮年期には、家族とのかかわりを中心とした生活ができるよう支援する。



次の事例を読んで、問題12から問題14までについて答えなさい。 

(事 例)
 Jさん(72歳、女性)は活動的で友人と買い物や旅行などによく行っていた。娘(40歳)は働いて
いるため、Jさんは家事全般を引き受けていた。しかし、4ヶ月前に路上で転倒し大腿骨頸部骨折
(femoral neck fracture)をした。入院治療を行い退院し、多少は歩くことができるようになったが、
要介護1と認定され、訪問介護が導入された。退院後のJさんは気力の低下が著しく、家から出る
ことがなくなったが、友人が毎日Jさんを訪問していた。この頃からJさんはいらいらしやすい、気が
焦る、よく眠れないと訴えるようになった。
 病院受診の結果うつ病(depression)と診断され内服治療が開始された。最近はちょっとしたこと
をあれこれ心配し、「お腹が痛むから、がんではないかしら・・・」と言い出した。 

問題 12.

最近のJさんの症状として、正しいものを一つ選びなさい。

1
心気症状

2
誇大妄想

3
言語新作

4
感情失禁

5
陰性症状



問題 13.

訪問介護員のJさんへの支援として、適切なものを一つ選びなさい。

1
病気は良くなる一方だと説明した。

2
気分転換のため散歩に誘った。

3
朝方には気分が良くなると説明した。

4
十分に休養をとるように話し合った。

5
一人になれるようにそっとしておいた。



問題 14.

うつ病と診断され2ヶ月が経過した。Jさんのいらいらや気が焦るなどの症状も軽減して
きたが、ある日訪問すると「消えてしまいたいと思う時があるの」と言った。
訪問介護員の対応として、適切なものを一つ選びなさい。

1
隣人を訪問するように助言した。

2
Jさんの状況について医療職に伝えた。

3
簡単な調理を一緒に行った。

4
気持ちを明るくもつよう指導した。

5
激励の言葉をかけるように娘にメモを残した。



次の事例を読んで、問題15から問題17までについて答えなさい。 

(事 例)
 Kさん(70歳、女性、要介護2)は、夫(78歳)と息子(45歳、会社員)とで同居している。Kさんは、
40年来関節リウマチ(rheumaloid aruhritis)に罹患し薬を服用し、頚椎カラーを装着している。
現在、両手・肩・股・足関節に関節可動域制限があり、手は足先までは届かない。ベッド上では
自力で起き上がりはできるが、ベッドからの立ち上がりには介助が必要で、歩行器での歩行が
可能である。息子は仕事から帰ると積極的に介護や家事をしてくれる。
 日中の生活援助は週3回の訪問介護員が行い、身体介助は夫が行っていた。最近、夫の左肩
に痛みが生じ、訪問介護員に「今までのようにうまく妻の介助ができない」と漏らすようになった。

問題 15.

Kさんの日常生活への助言として、適切なものを一つ選びなさい。

1
マグカップは柄を持つ。

2
枕は高くする。

3
歩行は四脚つえを利用する。

4
床の物はしゃがんで拾う。

5
ソックスエイドを利用する。



問題 16.

Kさんのベッドからの立ち上がりを介助するため、ベッドの端に座ってもらった。
訪問介護員が次に行うこととして、最も適切なものを一つ選びなさい。

1
手を介護者の首に回して組んでもらう。

2
ベッド柵を強く握ってもらう。

3
両足底を床につけてもらい、ベッドの高さを調節する。

4
頸部と体幹を十分に前屈してもらう。

5
介助用リフターをベッド脇に運ぶ。



問題 17.

夫に対する訪問介護員の対応として、適切なものを一つ選びなさい。

1
「まだ、やればできるから頑張ってください。」

2
「身体介助は私が代わりましょうか。」

3
「息子さんに介助してもらうように頼んでください。」

4
「肩の痛みは、どんどん動かすことで治まりますよ。」

5
「介助のどのあたりが難しくなったのかを教えてください。」



次の事例を読んで、問題18から問題20までについて答えなさい。 

(事 例)
 Lさん(78歳、男性)は、脳卒中(stroke)後遺症で左片麻痺と麻痺性構音障害がある。自宅復帰
を目的に、つい先日、病院から介護老人保健施設に入所したところである。妻によるとLさんは若い
ころから口数が少なく控えめな人だという。
 現在、Lさんの発語ははっきり聞き取れない状態である。リハビリ室では言語聴覚士と共に、ゆっ
くり単語を話す練習をしている。Lさんは普段は穏やかだが妻の面会時に顔を真っ赤にして怒って
いる様子が見られた。
 その後、妻が介護従事者に「私が来るといつも夫が怒るんです。つらくて・・・」と相談に来た。   

問題 18.

Lさんの状態として、正しいものを一つ選びなさい。

1
舌や声帯などをスムーズに動かすことができない。

2
言いたいことを言葉として思い浮かべることができない。

3
聞くことができない。

4
会話の内容を理解することができない。

5
文章を読んで理解することができない。



問題 19.

Lさんの食事の支援方法として、適切なものを一つ選びなさい。

1
介助する場合、左側から介助する。

2
スプーンは大きめのものにする。

3
喉にゴロゴロという音(湿性嗄声)がしたら、食事は一旦中止する。

4
嚥下のペースが遅くなれば、介助者が介助して食べてもらう。

5
好きなテレビ番組を見ながら食べる。



問題 20.

妻への返答として、適切でないものを一つ選びなさい。

1
「気にしない方がいいですよ。」

2
「つらいですね。」

3
「こちらでしばらく様子を見てみましょう。」

4
「何か思い当たることがありますか。」

5
「ご主人を含めて、3人でゆっくり話しましょうか。」


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