介護福祉士 第21回 社会福祉援助技術 解説
[問題1] 解答1
A | 正しい。 |
B | 正しい。 援助者は利用者との信頼関係(ラポール)を築くことが大切であり、その際に適切なコミュニケーション技術を身につけておくことが重要となる。 |
C | 正しい。 |
D | 援助者などは利用者や地域が抱える問題に対して適切な社会福祉援助技術を活用し、その問題の解決を図ることが大切。 間接援助技術が中心となっているわけではない。 |
[問題2] 解答5
1 | 援助者は、利用者の置かれている環境などの特殊性に応じて個別にかかわることが大切。 |
2 | 援助者は、利用者の考えや判断に対して受容的・共感的理解を示すとともに、専門職としての立場を踏まえて援助を行うことが大切であり、自分の価値観や判断を根拠に援助を行うことは不適切。 |
3 | 援助を行う上で利用者本位が原則であり、可能な限り利用者自身で選択・決定を行えるよう支援することが重要だが、利用者が自己決定を行うことが困難である場合には、各種専門職や利用者の家族などで話し合いの場を持ち、適切な情報提供を行い、利用者の家族や後見人などが判断することが大切。 |
4 | 援助者は、利用者とコミュニケーションを図る上で利用者の感情を受け止めることが大切であるため、冷静になるように説得を行うことは不適切な対応。 |
5 | 正しい。 |
[問題3] 解答4
「基本的人権 − 利用者本位 − 自己決定」 が正解。 |
日本介護福祉士倫理綱領第1条に、「介護福祉士は、すべての人々の基本的人権を擁護し、一人ひとりの住民が心豊かな暮らしと老後が送れるよう利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供していきます」と利用者本位・自立支援に関して規定されている。 |
[問題4] 解答5
1 | アダムズはトインビーホールの初代館長となった人物ではなく、セツルメントハウスであるハルハウスをシカゴに設立した人物。 |
2 | バーネットはYMCAを創設した人物ではなく、世界最初のセツルメントハウスであるトインビーホールの初代館長となった人物。 |
3 | ニューステッターはニーズ解決のプロセス重視を唱えた人物ではなく、集団援助技術に関する定義を提唱した人物。 |
4 | マレー・ロスは地域援助技術モデルを3分類に分けたのではなく、コミュニティ・オーガニゼーション論を唱えた人物。 |
5 | 正しい。 |
[問題5] 解答2
1 | 正しい。 |
2 | 援助者は、利用者に対して常に指導的な立場をとるのではなく、その場に応じて擁護・支援・代弁などの立場をとることが大切。 |
3 | 正しい。 個別援助技術では、開始期において面接、アセスメント、契約が含まれており、展開において介入が含まれている。 |
4 | 正しい。 援助者は利用者に対して、個別的な援助を行うことが重要であり、援助者自身の偏見や先入観にとらわれないことが重要である。 |
5 | 正しい。 記録は、援助者の引継ぎ、援助方法の確認・再検討、利用者とのトラブルなどの際に重要になるだけでなく、援助者自身の質の向上に向けて行われるスーパービジョンにおいても対応方法の確認や事例検討などを行う上で重要な意味をもっている。 |
[問題6] 解答3
1 | 介護従事者は、Eさんの発言や行動に対して批判的な発言・態度をとってはならず、この場合も名前を間違えたことを指摘せずに「今日は寒い」という部分を受けてコミュニケーションを図ることが大切。 |
2 | 介護従事者は、Eさんの発言や行動に対して批判的な発言・態度をとってはならない。 直接的に理由を聞き出すことは、Eさんが「指摘されている、叱られている」と受け止める可能性があるため不適切な対応。 |
3 | 正しい。 |
4 | 利用者に認知症の疑いがある場合や利用者の心身状態が悪化したと考えられる場合には、速やかに主治医などの医療関係者に報告を行い指示を求めることが大切。 介護従事者が改訂長谷川式簡易知能評価スケールを実施するのは、不適切な対応。 |
5 | この場合、まずはEさんとコミュニケーションを図り、汚れの原因を探ることが大切。 Eさんとの会話を後にすることは不適切。 |
[問題7] 解答2
A | 正しい。 利用者の心身状態に変化が見られた場合には、サービス責任者は利用者宅を訪問し、状況を確認することが大切。 |
B | 認知症の悪化が原因でサービスを拒否することはできないとともに、居宅生活の継続や施設入所の判断を選択・決定するのは原則として利用者本人であるため、不適切な対応。 ただし、Eさんの心身状態の変化などを、親族で緊急連絡先にもなっている孫へ連絡する対応は適切。 |
C | 正しい。 居宅サービス計画は利用者の心身状態の変化などによって適宜変更することが望ましいため、計画を作成した介護支援専門員にEさんの状態を報告し、今後の支援方法について相談することは適切な対応です。 |
D | 現在本文のような排泄の失敗があったとしても、自分でトイレまで行けるEさんに対しておむつを使用することは排泄の自立を妨げる対応であり不適切。 この場合、できる限りトイレで行えるよう、排泄の際の見守りやトイレ誘導などを行うことが大切。 |
[問題8] 解答2
1 | 正しい。 Eさんの心身状態の変化に応じて適宜再アセスメントを実施し、訪問介護計画を見直し、現在の状態に適した訪問介護計画を検討・変更することが大切。 |
2 | 訪問介護計画を見直す際、実際のサービスを行うP介護員の意見も含めて援助目標などについて検討することが大切だが、P介護員の視点を優先させるわけではない。 |
3 | 正しい。 |
4 | 正しい。 サービス提供責任者として実際のサービスを行うP介護員と同行訪問して実際の援助を観察し、見直された訪問介護計画の目標や内容などが職員内で共通認識を持てているかを確認することが大切。 |
5 | 正しい。 |