介護福祉士 第21回 リハビリテーション論 解説



[問題1] 解答4

A 廃用症候群(生活不活発病)では、関節拘縮はみられるものの、変形性関節症は該当しない。

B 正しい。

C 廃用症候群(生活不活発病)では、起立性低血圧はみられるものの、貧血は該当しない。

D 正しい。



[問題2] 解答1

A 正しい。
脊髄損傷は、自律神経障害や運動機能障害、感覚障害などを生じるものであり、自律神経障害の原因となる。

B 正しい。
二分脊椎は、腰椎や仙椎に発生することが多く、発生部位下部の運動機能障害や膀胱・直腸障害などを生じるものであり、排尿障害の原因となる。

C 虚血性心疾患は、狭心症や心筋梗塞が含まれる心臓に障害が起こる疾患であり、脳に障害が起こる脳血管障害の直接的な原因となるわけではない。

D パーキンソン病は脳の黒質の神経細胞数が減少するなどにより、手の震えや動作の緩慢、小刻み歩行などの様々な症状を伴うものであり、高血圧が直接な原因となっているわけではない。



[問題3] 解答2

一般的に定型化しているあいさつや感情的な言葉は障害されにくい。

正しい。

聴覚障害から生じる音声言語の不正確さや明瞭度の低下は、失語症に含まれるものではない。

パーキンソン病の場合に生じる口のこわばりは失語症に含まれるものではなく、パーキンソン病の症状の1つ。

失語症の者は補装具として重度障害者用意思伝達装置を利用することができないとともに、使用しても大きな効果は得られない。



[問題4] 解答1

正しい。

国際障害者年の時期に世界保健期間(WHO)で採択されたものは、ICFではなくICIDH。

心身機能・身体構造や参加は、ICFの生活機能の構成要素だが、機能障害を心身機能と構造に、能力障害を活動に、社会的不利を参加に置き換えた。

ICFでは障害に対する影響には背景因子(個人因子・環境因子)がかかわってくると考えられるが、個人因子による影響が大きく環境よりも個人を変えていくことが重視されているわけではなく、個人因子と環境因子の両方に視点を置くことが求められている。

人生を送っている物的な側面や社会的な側面などは、個人因子ではなく環境因子に含まれるもの。
個人因子は、個人的な特徴の影響力を構成する因子。