介護福祉士 第19回 形態別介護技術 解説


[問題1] 解答4

A 加齢により膀胱容量は減少する。

B 正しい。
加齢に伴い、喉の渇きを感じにくくなるため、介護を行う場合は定期的に水分補給を行うことで脱水予防になる。

C 正しい。

D 正しい。




[問題2] 解答2

A 正しい。

B 初回訪問時に経済状態等を詳しく聞くと不信感を与えかねないため、特別な理由がない限り、ある程度の信頼関係が成立してから聞いた方がよい。

C 正しい。

D 正しい。




[問題3] 解答4

A 安静を保ってばかりでは、体力の回復はできない。

B 正しい。
体位変換の際に皮膚に摩擦を起こしてしまうと、そこから褥瘡になりかねない。

C 動かすと嫌がるからといって動かさないでいると、ますます拘縮をひどくしてしまう。
本人の納得のもとに、外部から動かすことが必要。

D 正しい。




[問題4] 解答1

A 正しい。
利用者本位が援助活動の基本であり、共感的な態度で接することが大切。

B 正しい。

C 正しい。
認知症だからといって全てが判断できないわけではない。

D つなぎパジャマは以前には不潔行為を防止するためによく使われていたが、現在では身体拘束として禁止されている。




[問題5] 解答3

正しい。

緑内障により眼圧が上昇する。

黄斑変性の症状は視野の中央がよく見えない、ゆがむ、暗く見えるなど。
半側空間無視はない。

正しい。




[問題6] 解答1

A 正しい。
伝音性難聴とは、外耳と鼓膜および中耳の障害による難聴で、音を聞くための神経には異常がないので治療できる可能性があり、補聴器が有効である場合が多い。
一方、感音性難聴は内耳または聴覚神経に障害があり、医学的な治療が困難で補聴器は有効ではない。

B 正しい。

C 感音性失語は、聞いた話を理解することができない。

D 正しい。




[問題7] 解答1

A 正しい。
高次脳機能障害をきたした人は、患側の半側空間無視がある。
左片麻痺の場合は右側にあるものしか見えないため、食事を見える位置に置いたり、声かけをして注意を促すことが大切である。

B 正しい。

C 右側ではなく左側(左半側空間無視)。

D 右側ではなく左側(左半側空間無視)。




[問題8] 解答4

A 関節リウマチには日内変動があり、1日のうちで痛みや関節のこわばりが変化する。
また、天候やストレス、疲労などによっても症状が変化するといわれている。

B 正しい。

C 正しい。

D 正しい。




[問題9] 解答5

A 医師の指示に従うことが大切。

B 介護従事者は、医療職と連携して、本人からの訴えがなくても対処しなくてはならない。

C 正しい。

D 正しい。
血液透析患者は高タンパク食、塩分の制限、水分量等に留意しなければならない。




[問題10] 解答4

A 医療職に直ちに報告すること。
下痢や尿量が少ないときは、電解質のバランスがくずれて脱水の可能性があるので注意が必要。

B 正しい。

C ストマがあっても入浴を制限する必要はなく、入浴用のパウチをつけて浴槽に入り強くこすらないことが大切である。
入浴後はストマ装置についている水気をよく拭き取ること。

D 皮膚の異常や腹痛などが認められた場合には、医療関係者に連絡すること。




[問題11] 解答3

A 正しい。

B うつ病の人に励ましは禁物。

C 正しい。

D 正しい。
抗うつ薬などにはこのような副作用を伴うことがある。




[問題12] 解答5

A 安静ばかりでベッド上での生活になってしまうと、身体能力の低下や精神的にも意欲低下のもとになる。
車いすを使用するなどして、行動範囲を広げるなどの工夫も大切である。

B 入浴、排泄時には動悸や胸痛もあるということなので、長時間の入浴には注意を要する。

C 正しい。

D 正しい。




[問題13] 解答5

Eさんの話に耳を傾け、気持ちを受け止めるようにする。

心筋梗塞があるときは、頭を高くして心臓の負担を軽くしなければならない。

正しい。

正しい。




[問題14] 解答2

A 正しい。
服薬の自己管理がしやすくなり、正しく服薬できるようにすることが大切である。

B 薬は決められた時間に、決められた処方で使用する。
服薬に関する指示・助言は、医師などの医療関係者が行うものであり、介護職員が行うものではない。

C 正しい。

D 正しい。




[問題15] 解答5

正しい。
膀胱・直腸障害によるむくみを生じる。

正しい。

正しい。
仙骨部は、下半身に痛みを感じることができないMさんにとって褥瘡が起こりやすい部位であるため、配慮が必要である。

正しい。

脊髄損傷の対麻痺患者の場合、血圧低下や低体温、呼吸麻痺などを引き起こしやすい。




[問題16] 解答3

A 臍部(さいぶ)より上には障害がないので、トランスファーボードを利用しなくても移乗はできる。

B 正しい。

C 正しい。

D 正しい。




[問題17] 解答3

脊髄損傷で62歳のMさんは介護保険制度の第2号被保険者だが、特定疾病に該当しないので利用できない。

正しい。

正しい。

正しい。




[問題18] 解答1

A 正しい。

B 正しい。

C 正しい。

D まだら認知症とは、部分的に脳機能が障害されるために正常な部分と認知症の部分ができ、低下する機能としない機能が混在する状態のことである。
まだら認知症は脳血管性認知症の症状であり、アルツハイマー型認知症ではみられない。




[問題19] 解答2

A 正しい。

B 厳しく注意すると、ますます不安が大きくなり良い影響を与えない。

C 正しい。

D 正しい。




[問題20] 解答1

A 正しい。
ケア会議などで対応を検討することは、援助内容の向上や援助方法の方針の共有化につながる。

B 正しい。

C 正しい。

D 徘徊が激しいと他の利用者に迷惑になることもあるだろうが、直ちに居室替えというのは行き過ぎ。
安易に居室(環境)を変えると、Fさんの混乱を招くことにもなる。