介護福祉士 第21回 介護概論 解説


[問題1] 解答4

介護保険給付の対象として利用者の布団を干すことは問題ないが、利用者の家族の布団を干すことは不適切。

介護保険給付の対象は利用者自身にかかるものであるため、犬の散歩を行うことは不適切。

介護保険給付の対象は利用者自身にかかるものであるため、来客者へお茶を出すことは不適切。

正しい。

介護保険給付の対象は利用者自身にかかるものであるため、庭の草むしりを行うことは不適切。



[問題2] 解答3

正しい。

正しい。
介護従事者は、自分自身の行動の傾向を知るなどの自己覚知を行うことが大切。

介護従事者は、自分の担当する利用者の抱える問題に対して自分一人で解決するのではなく、その問題の内容・質に応じて適宜他の専門職などと連携して、問題の解決を図ることが大切。

正しい。

正しい。



[問題3] 解答3

正しい。
終末期介護では利用者や家族を包括したケアが実施されるため、利用者や家族の意向に沿った介護を行うことが大切。

正しい。
終末期介護では、終末期の迎え方、看取りの方法、死の受容などの死の教育を利用者や家族に対して行うことが大切。

終末期介護に移行する時期については、利用者・家族・医師などの医療関係者・介護従事者などで話し合いを行い、医師などの助言を踏まえて、原則として利用者が決めることが大切。
そのため、終末期介護に移行する時期を介護従事者が判断することは不適切な対応である。

正しい。

正しい。



[問題4] 解答1

A 正しい。
排泄の状況を把握して定期的にトイレ誘導などを行い、排泄の失敗が減るように対応を図ることが大切。

B 正しい。
移動の状況を把握し、トイレまでの移動時間などを確認しておくことが大切。

C 正しい。
介護従事者は尿が漏れることを気にしている利用者の思いを聴き、その思いを受け止めることが大切。

D 水分制限を行うことで脱水症状を起こす危険性があるため、行ってはならない。



[問題5] 解答2

「滑りにくい床材の使用」  が正解。

問題文のAに入るのは「転落・転倒」であるため、その予防に必要な住環境整備を考えると、@滑りにくい床材の使用、A階段や廊下などへの手すりの設置、Bスロープの設置などを行うことが大切。



[問題6] 解答1

正しい。
意識がないと判断した場合には、まずは大声で周囲に助け・協力を求めることが大切。

医師の判断・指示なしに、意識がない人をむやみに運んではならない。

周囲に助けを求め、助けが来ない場合には自分で119番通報する。
AEDが近くにあれば取り、人工呼吸を開始する。

人工呼吸後にAEDを使用する。

周囲の助けが来ない場合には自分で119番通報するが、助けが来た場合には、その人に119番通報とAEDを持ってくることを依頼する。



[問題7] 解答5

正しい。
アセスメントでは、利用者の心身状態や生活環境などの情報収集を行うことが大切。

正しい。
援助者は、収集された情報を1つ1つ理解することが大切。

正しい。
アセスメントでは、情報収集を行う際に、今後のサービス方針や生活環境の改善に向けて利用者のニーズ・希望・思いなども聴いて把握することが大切。

正しい。
アセスメントでは、情報収集を行って利用者の抱える問題を抽出し、生活上の課題を明確にすることが大切。

介護過程におけるアセスメントは、@利用者の心身状態や生活環境などの情報収集、A利用者のニーズ・希望・思いの把握、B利用者の抱えている問題・課題の把握と抽出などを行う段階である。
アセスメントの次の段階として、介護計画の立案が位置づけられている。



[問題8] 解答1・2

介護従事者の労働時間を規定しているのは、労働基準法。

男女雇用機会均等法第11条において、職場における性的な言動に起因する問題に関する雇用管理上の措置に関して規定されているが、職場におけるセクシャルハラスメント防止義務は規定されていない。

正しい。
介護労働者法第1条に、「この法律は、我が国における急速な高齢化の進展等に伴い、介護関係業務に係る労働力への需要が増大していることにかんがみ、介護労働者について、その雇用管理の改善、能力の開発及び向上等に関する措置を講ずることにより、介護関係業務に係る労働力の確保に資するとともに、介護労働者の福祉の増進を図ることを目的とする」と規定されている。

正しい。
職場における腰痛予防対策指針では、重症心身障害児施設などにおける介護作業での腰痛予防対策などについて示されている。

正しい。