介護福祉士 第19回 介護概論 解説


[問題1] 解答2

A 正しい。
介護区分は「要支援と要介護1〜5の6区分」だったが、改正により「要支援1・2(予防介護)と要介護1〜5の7区分」となった。

B 医師の訪問診療は含まれない。

C 正しい。
社会福祉士及び介護福祉士法第2条第2項参照。

D 正しい。
社会福祉士及び介護福祉士法第47条参照。
*問題文を現在の内容に適したものに修正しています。




[問題2] 解答4

A 機能障害(構造障害を含む)とは、著しい変異や喪失などといった心身機能または身体構造上の問題である。

B 正しい。

C 正しい。

D 正しい。




[問題3] 解答4

A 自立のための支援とは、「できる、できないという身体的自立」に限定した援助だけでなく、「利用者の日常生活の自立」に向けて精神的自立や社会経済的自立なども援助していかなければならない。

B 正しい。
介護の基本は「利用者の日常生活を尊重する」ことにある。
その自立は側面からの援助(セルフケアを尊重)により、その人らしい生き方を可能にする。

C 正しい。
利用者は自己決定権を持ち、介護従事者は利用者の自己決定権を最大限に尊重しなければならない。

D 正しい。
認知症高齢者のケアにおいても、利用者を取り巻く状況をどのように感じているかという心理状態を理解し、利用者の生活歴を把握しておくことが大切である。




[問題4] 解答2

A 正しい。

B 正しい。
アセスメントでは収集された情報を分析し、利用者が抱える課題を明らかにする。

C 「終結するまで変更しない」ではなく「必要に応じて変更する」である。

D 正しい。
介護計画(ケアプラン)では、明らかになった課題を解決するための介護目標や介護活動の方向性を具体的に定めて計画としてまとめる。
その際には、文章を構成する際の基本的な要素として用いられる「5W1H(When:いつ、Where:どこで、Who:誰が、What:何を、Why:なぜ、How:どうやって)」を踏まえることは必要である。




[問題5] 解答2

正しい。

正しい。
2006年4月からは介護保険制度の改正により、要支援1・2、要介護1、経過的要介護の人について、その心身の状態像から使用が想定されない福祉用具車椅子(付属品を含む)、特殊寝台(付属品を含む)、床ずれ予防用具、体位変換器、認知症老人徘徊器、移動用リフトは原則として保険給付の対象外となった。

「福祉用具貸与」ではなく「特定福祉用具販売」である。
2006年4月からは介護保険制度の改正により、給付対象品(腰掛便座、特殊尿器、入浴補助用具、簡易浴槽、移動式リフトの吊具)は、各都道府県で指定された事業所で購入した場合に限り、従来どおりに給付対象となった。

正しい。




[問題6] 解答5

A 嘔吐、咳き込みを「詰まったものが出た」と判断するのは適切でない。
対処としては、まず食事介助を中断し、楽な姿勢をとらせて咳がおさまるのを待ち、注意深く様子を観察する。

B 正しい。
応急処置として痛みが取れるまで冷水等で十分に冷やし、その後に医師の診察を受ける。

C カテーテル留置中は、膀胱炎、尿道炎などの尿路感染に注意する必要がある。
不審なことやトラブルが発生した場合には必要な事柄を観察して、医師・医療関係者に報告することが基本。

D 正しい。
骨折の可能性がある場合は、@発赤・腫脹が見られる、A骨折部位に痛みがあり動かせない、B激痛がある、C骨折部位の変形と皮膚の変化がある。
応急処置としては、疼痛部位を冷やし安静にして医師の診察を受けることが必要である。




[問題7] 解答5

A 腰痛の予防には、@正しい姿勢、A介護時の姿勢では中腰にならない、B重量がある場合は膝を曲げた重心が低い姿勢で負荷を分散、C腹筋・背筋力を鍛える体操をすること等が大切。

B 逆性石鹸と普通の石鹸を併用すると、逆性石鹸の強い殺菌力が失われてしまう。
通常の石鹸が水に溶けると脂肪酸陰イオンになるのに対して、逆性石鹸は陽イオン界面活性剤と呼ばれ手指や器具の消毒に適している。

C 正しい。

D 正しい。
衛生管理者は、全業種で使用する労働者数が常時50人以上となる場合に選任しなければならない。
選任すべき衛生管理者の数は、事業の規模により1〜6人以上である(労働安全衛生法第12条)




[問題8] 解答3

A 正しい。
「介護福祉士はすべての人々の基本的人権を擁護し、一人ひとりの住民が心豊かな暮らしと老後が送れるよう利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供していきます。」と明記されている。

B 正しい。
「介護福祉士は、常に専門的知識・技術の研鑽に励むとともに、豊かな感性と的確な判断力を培い、深い洞察力をもって専門的サービスの提供に努めます。また、介護福祉士は、介護福祉サービスの資質向上に努め、自己の実現した介護福祉サービスについては、常に専門職としての責任を負います。」と明記されている。

C 「記録の開示」という項目はない。

D 正しい。
「介護福祉士は、すべての人々が将来にわたり安心して質の高い介護を受ける権利を享受できるよう、介護福祉士に関する教育水準の向上と後継者の育成に力を注ぎます。」と明記されている。