介護福祉士 第21回 精神保健 解説



[問題1] 解答3

精神保健福祉法第5条に「精神障害者とは、統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者」と定義されており、知的障害を有する者も含まれている。

市町村ではなく、都道府県。

正しい。
任意入院は精神障害者本人の同意に基づく入院であり、精神科病院の管理者は精神障害者を入院させる場合、任意入院が行われるように努めなければならない。

指定医の診断の結果を受け、都道府県知事が当該精神障害者に自傷他害のおそれがあると判断した場合には、措置入院となる。

精神保健福祉法第23条に「精神障害者又はその疑いのある者を知った者は、誰でも、その者について指定医の診察及び必要な保護を都道府県知事に申請することができる」と規定されており、警察官や検察官に限定されるものではない。




[問題2] 解答2

正しい。

パニック障害では、本人はあらかじめ発作の発生を予測できるわけではない。

正しい。
パニック障害に対しては薬物療法や認知行動療法などの精神療法が用いられており、症状に合わせ併用するなどして改善が望める。

正しい。
特定の恐怖症や社会恐怖では、パニック発作と類似した恐怖・呼吸困難・動悸などの行動がみられる。

正しい。




[問題3] 解答2

慢性硬膜下血腫では、認知症様症状がみられるものの治療が可能であり、改善が望める。

正しい。
ピック病は認知症を主症状としており、人格障害が顕著にみられる特徴があり、症状の改善が困難な疾患である。

正常圧水頭症では、認知障害や歩行障害・尿失禁などがみられ、認知障害は手術などによって改善が望める。

うつ病では集中力や記憶力などの低下によって認知症様症状を呈するものの、薬物療法などによって症状の改善が望める。

甲状腺機能低下症では、無力感などによって認知症様症状を呈するものの、症状の改善が望める。




[問題4] 解答3

A 思春期やせ症は、男子に比べて女子に多く見られる傾向にある。

B 正しい。
初老期には家族や友人との死別体験や交流の機会の減少、活動の低下などからうつ病が生じやすくなる。

C 正しい。
高齢期には社会的役割の喪失感や死別体験などから、孤独感を感じることが多くみられる傾向にある。

D 終末期では、死への不安や恐れなどから不安定な精神状態となる場合も少なくない。