介護福祉士 第23回 介護技術

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問題 1.

「開かれた質問」として、適切なものを一つ選びなさい。

1
「散歩に行きますか、それとも買い物ですか。」

2
「気がかりなことはどんなことですか。」

3
「お部屋の明るさはちょうどいいですか。」

4
「お生まれになったのはどこの県ですか。」

5
「ご気分は良くなられましたか。」



問題 2.

利用者の健康状態の確認として、適切でないものを一つ選びなさい。

1
嘔吐したので、腹痛はないか聞いた。

2
口腔内が乾燥していたので、水分の摂取量を聞いた。

3
下肢に皮下出血があるので、打撲の有無を確認した。

4
日中うとうとしているので、呼びかけによる反応を見た。

5
排尿時の痛みを訴えたので、食欲の有無を聞いた。



問題 3.

一人暮らしのEさん(80歳)は、屋内は伝い歩きをし、調理はいすに座って行っている。
Eさんの台所の環境整備として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1
調理台周辺に部分敷きのマットを敷く。

2
床材は滑りにくいものにする。

3
調理台は高めにする。

4
シンクは深めにする。

5
調理台と食卓の間は広く空ける。



問題 4.

介護保険制度で貸与又は購入できる福祉用具として、正しいものを一つ選びなさい。

1
認知症老人徘徊感知機器

2
ストマ用装具

3
義肢

4
補聴器

5
重度障害者用意思伝達装置



問題 5.

歩行補助具の使用方法として、正しいものを一つ選びなさい。

1
松葉づえは、腋窩で体重を支える。

2
歩行器型つえは、肘で体重を支える。

3
四脚つえは、握りをへその高さに調整する。

4
T字つえは、肘関節の屈曲が30度程度になるよう長さを調整する。

5
ロフストランド・クラッチは、肘を90度に曲げて使用する。



問題 6.

老化に伴う身体機能の変化とそれに合わせた食事の支援に関する次の組み合わせのうち、
適切なものを一つ選びなさい。

1
唾液分泌量の低下 ――― 食事の前に口腔内を水分で湿らせる

2
視力の低下 ――― 主食の上に副食を乗せる

3
味覚の低下 ――― 塩味を強くする

4
嚥下反射の低下 ――― 顎を上げる姿勢で飲み込む

5
腸の蠕動運動の低下 ――― 食事の量を減らす



問題 7.

女性がベッド上で差し込み便器を使用して排尿を行う際の支援として、適切でないものを一つ選びなさい。

1
上体を少し起こす。

2
下着を膝まで下ろす。

3
膝を伸ばす。

4
トイレットペーパーを陰部に当てる。

5
下半身に掛け物をかける。



問題 8.

全身浴は半身浴と比較して循環機能に負担がかかる。
その理由として、正しいものを一つ選びなさい。

1
発汗作用

2
温熱作用

3
精神鎮静作用

4
静水圧作用

5
浮力作用



問題 9.

温罨法の作用として、正しいものを一つ選びなさい。

1
新陳代謝を抑制する。

2
局所の血管が収縮する。

3
交感神経を刺激する。

4
平滑筋が緊張する。

5
知覚神経の興奮を抑える。



問題 10.

緊急時の応急手当として、適切なものを一つ選びなさい。

1
外傷性出血がある場合は、出血部位を清潔なガーゼで圧迫する。

2
倒れている人が呼吸していない場合は、すぐに回復体位をとらせる。

3
骨折した場合は、患部を心臓より低くする。

4
塩素系漂白剤を飲み込んだ場合は、すぐに吐かせる。

5
心肺蘇生する場合は、心臓マッサージ50回に人工呼吸1回の割合で行う。



問題 11.

介護記録に関する記述として、適切でないものを一つ選びなさい。

1
文章は正確・簡潔に書く。

2
事実と解釈を区別して記録する。

3
日々の記録は行間を空けずに記録する。

4
利用者が読んでも理解できる記録を心がける。

5
指示されて行った事項は指示者に記載を依頼する。



次の事例を読んで、問題12から14までについて答えなさい。

(事 例)
 P市に住むFさん(85歳、男性、要介護1)は、下肢の筋力が低下し歩行に支障があり、室内の家具を
使って伝い歩きをしている。調理と掃除の訪問介護サービスを週2回利用している。Fさんは知的障害の
ある娘(48歳)と二人暮らしであり、娘は日中、作業所に通っている。
 今回の訪問時にソファーで横になって動こうとしないFさんに声をかけたところ、「最近、浴室で転んだ」
と話した。きれい好きなFさんであったが、髪は汚れひげも伸びていた。Fさんは前回の訪問時と同じシャツ
を着ており、洗濯かごには娘の衣類が入っていた。また、ソファーの下に湿布や鎮痛剤の薬の袋が落ちて
いた。  

問題 12.

現時点でFさんの生活をアセスメントする際に、優先されるものを一つ選びなさい。

1
洗濯の状況

2
入浴の状況

3
転倒の状況

4
睡眠の状況

5
娘の状況



問題 13.

Fさんの状況を把握した訪問介護員の行動として、適切なものを一つ選びなさい。

1
介護支援専門員の訪問を待つように伝えた。

2
訪問介護サービスの「調理」を「入浴」に変更した。

3
事業所のサービス提供責任者に報告した。

4
介護内容の変更をP市役所に依頼した。

5
娘に家事を手伝うように指導した。



問題 14.

数日後、回復したFさんは「自宅で入浴したい」と伝えてきた。
安全に入浴するための助言内容として、適切でないものを一つ選びなさい。

1
段差解消には、すのこ等を使用する。

2
シャワーチェアーを使用する。

3
滑らないバスマットを使用する。

4
石鹸をケースに入れて床に置く。

5
浴室と洗面所の温度差を少なくする。



次の事例を読んで、問題15から17までについて答えなさい。

(事 例)
 Gさん(95歳、要介護5)は妻(88歳)と二人暮らしで、5年前より寝たきりである。ベッドとエアマット
の貸与を受け、日常生活は全介助である。Gさんは意思表示はでき、Gさんと妻の希望で自宅で終
末期を過ごし、延命処置はしないという方針である。
 1週間ほど前から徐々に意識レベルが低下し、主治医からは「いつ亡くなってもおかしくない状態
です」と言われ、訪問介護と訪問看護を毎日受けることとなった。

問題 15.

妻は時々、「夫に対して、今の生活で十分なことができているのかしら・・・」と言うことがある。
妻に対する訪問介護員のかかわり方として、適切でないものを一つ選びなさい。

1
Gさんの清拭は妻と一緒に行う。

2
妻からGさんとの今までの生活について傾聴する。

3
妻の悲嘆へのケアはGさんの死後から行う。

4
妻の体調不良がないか観察する。

5
妻が何でも相談できるような関係を構築する。



問題 16.

妻が「呼吸が止まったらどうしようと気になって、昨夜は眠れなかった」と言った。
この場面での訪問介護員が行う妻への支援として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1
訪問看護師に頼んで今の状況や対応について説明してもらう。

2
「後悔しないように、もっと頑張りましょう」と答える。

3
「入院してもらってはどうですか」と提案する。

4
「そんな心配はないですよ」と答える。

5
主治医に睡眠薬を処方してもらうことを提案する。



問題 17.

Gさんは、意識レベルが低下してから、やせが目立ち、呼吸数が減り無呼吸も見られるように
なってきた。訪問介護員は訪問看護師と連携体制をとっている。
この時期の訪問介護員が行う介護として、適切なものを一つ選びなさい。

1
肩の皮膚に発赤が見られたので、1時間毎に体の向きを変えた。

2
呼吸が下顎呼吸になったが、様子を見た。

3
足にむくみが見られたので、踵の下に小さな円座を当てた。

4
口唇が乾燥していたため、ガーゼで湿らせた。

5
死期が迫っているので、妻にGさんから離れているよう伝えた。



次の事例を読んで、問題18から20までについて答えなさい。

(事 例)
 5年前に介護老人福祉施設に入所したHさん(87歳、女性)は、入所当初は移動には車いすの介助
が必要であった。しかし、現在では車いすを自分で操作して移動し、何かにつかまれば2〜3歩は歩行
可能で、移乗と排泄は自立している。Hさんは歌が好きで社交的である。最近は視力と下肢の筋力の
衰えが目立ち始めた。また、1ヶ月前には同じ年で仲の良かった友人が亡くなった。
Hさんは睡眠薬を服用するようになり、今日の明け方、入所後始めて失禁してしまった。
Hさんは「こんなことになってしまって・・・」と泣きくずれた。 

問題 18.

泣いているHさんへの共感的な声かけとして、最も適切なものを一つ選びなさい。

1
「泣くほど大変なことではないですよ。」

2
「泣きたいほどつらいのですね。」

3
「みんなが頼りにしていますから頑張りましょう。」

4
「泣かれると私もつらいです。」

5
「みなさんも同じですよ」



問題 19.

Hさんの失禁への支援として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1
おむつの使用を勧める。

2
水分を控えるよう勧める。

3
室内にポータブルトイレを置く。

4
一人でトイレに行かないよう伝える。

5
Hさんと一緒に今後の対応を考える。



問題 20.

Hさんの生活支援として、適切でないものを一つ選びなさい。

1
散歩に誘う。

2
足浴を行う。

3
ゆっくり話を聴く。

4
好きな歌を楽しむよう勧める。

5
行事の司会進行を依頼する。


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