介護福祉士 第21回 形態別介護技術

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問題 1

「自殺に関する調査結果」に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

(注)「自殺に関する調査結果」とは、「平成18年人口動態統計」と「平成19年中における
自殺の概要資料」(警察庁)に基づくものである。



1 自殺による死亡者数は、年間10万人を超えている。
2 自殺による死亡者数は、肺炎による死亡者数より多い。
3 都道府県別自殺死亡率には、差異が見られない。
4 自殺の動機の1番は、健康問題である。
5 女性の自殺死亡率は、男性の自殺死亡率より高い。


問題 2

「高齢者の虐待に関する調査結果」に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びな
さい。

(注)「高齢者の虐待に関する調査結果」とは、「平成18年度高齢者虐待の防止、高齢者
の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」のこと
である。



1 虐待者の続柄では、息子による虐待が最も多い。
2 虐待の種別・類型では、心理的虐待が最も多い。
3 性別では、男性の方が被害を受ける割合が高い。
4 世帯別では、夫婦二人世帯が最も発生率が高い。
5 相談・通報者では、民生委員が最も多い。


問題 3

寝たきり高齢者に生じやすい状態とその予防に関する次の組み合わせのうち、適切で
ないものを一つ選びなさい。



1 起立性低血圧 ― 安静臥(が)床
2 尖(せん)足 ― 関節可動域訓練
3 誤嚥(えん)性肺炎 ― 口腔ケア
4 尿路感染 ― 水分摂取
5 便秘 ― 腹部マッサージ


問題 4

認知症の高齢者が「私、ここにいてもいいの」と何回も同じことを尋ねてきた。
次の記述のうち、介護従事者の対応として最も適切なものを一つ選びなさい。



1 「しばらくお待ちください。後からゆっくり聞きますね」
2 「はい、ここでじっとしていてください」
3 「はい、大丈夫ですよ。ここに居てくださっていいですよ」
4 「どこか行きたい所があるのですか」
5 「何度も同じことを聞かないでください」


問題 5

視覚障害のある人の手引き歩行の援助に関する次の記述のうち、適切なものを一つ
選びなさい。



1 溝をまたいで越えるときは、利用者の後に渡る。

2 ドアのある場所を通るときは、利用者を先に通す。

3 座席に誘導するときは、利用者にいすの脚を触らせる。

4 階段を上るときは、利用者の後ろを歩く。

5 狭い通路を通るときは、介助者が腕を自分の背中に回して利用者の前から誘導する。



問題 6

高齢者の難聴の兆候に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。


1 聴いているテレビの音が大きくなる。
2 後ろから声をかけても振り返らない。
3 会話でつじつまの合わないことを言う。
4 団らんの場で会話することが多くなる。
5 耳鳴りを訴えるようになる。


問題 7

精神障害者の支援に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×を
つけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。


A 利用者を理解するために、過去の療養体験を聞く必要はない。

B つらいときや苦しいときは、弱音を吐かないように励ます。

C 不安や恐れ、被害的な妄想を訴えてきたときは、その人の事実としてそのまま受け
  止める。

D 薬を飲みたくないと訴えてきたときは、「無理に飲まなくてよい」と話す。



A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×


問題 8

居宅サービス利用者の家族介護者への支援に関する次の記述のうち、適切なものに○、
適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさ
い。


A 「介護は負担ではありません」と家族介護者が言ったので、介護上の問題はないと
  判断した。

B 腰痛で悩んでいる家族介護者に、コルセットを提供した。

C 家族介護者が自分なりの方法で安全に介護をしているので、そのやり方を尊重した。

D 福祉用具の選択をするときに、家族介護者の使い勝手を配慮した。



A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × × ○ ○
5 × × × ○


問題 9

聴覚・言語機能障害者のコミュニケーション手段に関する次の記述のうち、適切なもの
に○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選
びなさい。


A 先天性聴覚障害者では、一般的に手話が有効である。

B 中途失聴者では、一般的に筆談が有効である。

C 麻痺性構音障害者では、障害の程度によってはコミュニケーションエイドが有効
  である。

D 感覚性失語症者では、運動性失語症者に比べ、絵カードが有効である。



A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○
4 × ○ ○ ×
5 × × × ○


問題 10

車いす利用者の介助に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。


1 急な下り坂では、前向きで下る。
2 平地での曲がり角では、車いすの速度を速める。
3 段差では、キャスターを上げて段を上がる。
4 車いすを持ち上げて階段を上がる場合には、ブレーキを解除する。
5 不整地を走行する場合でも、キャスターを地面につける。


問題 11

呼吸障害で在宅酸素療法を行っている利用者の日常生活の支援に関する次の記述の
うち、適切なものを一つ選びなさい。



1 室内は、乾燥した状態を保つ。
2 外出をできるだけ控えるよう勧める。
3 息切れを訴えたら、酸素流量を増やす。
4 浴槽へは、鼻カニューレを外して入るよう勧める。
5 呼吸困難時は、口すぼめ呼吸を勧める。



事例問題1
 パーキンソン病のRさんの在宅生活に関する次の事例を読んで、問題12から問題14までに
 ついて答えなさい。

〔事 例〕
 Rさん(68歳、女性、要介護2)は、20年来のパーキンソン病で、主治医から内服薬をもらい
 ながら、夫(75歳)と2人で在宅生活をしていた。しかし、徐々に病状が進行し、夫のみでの
 介助が困難となってきたため、約1年前から訪問介護サービスが開始された。
 Rさんは、歩き始めの一歩が出にくく、歩き出すと小刻みでだんだんと速くなる。また、座
 ってじっとしていると手が勝手に震えていたが、起き上がることや立ち上がることは自立
 していた。
 1か月ほど前から、舌が絶えず動くようになり、午後3時ごろになると突然動作が止まり、
 起き上がることや立ち上がることもできなくなった。
 さらに、「誰かが窓からのぞいている」「男の声が天井から聞こえる」などと言うようにな
 り、夫はRさんが認知症になったのではないかと心配している。


問題 12

Rさんに見られる姿勢及び歩行に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選び
なさい。



1 安静時振戦
2 小刻み歩行
3 加速歩行
4 はさみ足歩行
5 すくみ足


問題 13

Rさんの介助に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。


A 買い物などの外出支援は、午後に行うようにした。

B 食事のとき、手が震えないように圧迫帯を前腕に巻いた。

C コミュニケーションを円滑にするため、文字盤の利用を試みた。

D 歩き始めには、足下に目印を置いてまたがせるようにした。



1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D


問題 14

Rさんの最近1か月の状態について、夫から相談された際の介護従事者の対応に関する
次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。



1 「突然動作が止まるのは、疲労によるものでしょう」

2 「『誰かにのぞかれている』というのは、目が悪くなったためでしょう」

3 「舌がよく動くようになったのは、何かを伝えたいからでしょう」

4 「最近の状態は今までとは違いが目立つので、主治医に相談したらいかがでしょう」

5 「『男の人の声が聞こえる』のは、認知症のせいですね。専門医に診てもらいましょう」




事例問題2
 次の事例を読んで、問題15から問題17までについて答えなさい。

〔事 例〕
 Yさん(68歳、女性、要介護3)は長年関節リウマチを患い、長期間ステロイドを内服しながら
 単身生活を続けていた。3年前より認知症状が出現し、在宅での生活が困難になり、半年前
 にグループホームに入居した。
 最近、自室がわからずうろうろしたり、行ったことをすぐ忘れることが多くなった。歩行時は、
 下肢筋力の低下によるふらつきが目立つようになった。食事は自分でとれるが水分の摂取
 が少ないので、頻繁に水分をとるよう声をかけている。
 排泄は、昼間はトイレに行くことを誘導しているが、夜間は失禁があるため、パンツ式の紙
 おむつを使用している。皮膚のかゆみがあるので、入浴時に保湿剤を塗っている。


問題 15

Yさんのアセスメント項目に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。


1 徘徊(はいかい)症状の進行について
2 感染症のかかりやすさについて
3 褥瘡の危険性について
4 転倒の危険性について
5 脱水症のおそれについて


問題 16

次の記述のうち、Yさんの介護計画として適切でないものを一つ選びなさい。


1 トイレに表示を付ける。
2 きちんと水分を摂取する。
3 手洗いを励行する。
4 排泄の状況を観察していく。
5 移動は車いすにする。


問題 17

Yさんの入浴介助に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけ
た場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。


A 長湯にする。

B アルカリ性の石鹸(けん)でしっかり洗う。

C 関節の可動域の範囲で、自分で洗ってもらう。

D 入浴時に皮膚の観察をする。



A  B  C  D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○



事例問題3
 脊(せき)髄損傷のある人に関する次の事例を読んで、問題18から問題20までについて答え
 なさい。

〔事 例〕
 Sさん(28歳、男性)は、20歳の時に交通事故で、頸(けい)髄損傷(C4損傷)となった。病院で
 リハビリテーションを受けた後に退院した。自宅では母親の介護によって生活していたが、ほ
 とんど外出する機会がなかった。
 しかし,母親が病気になったこともあり、3か月前に身体障害者療護施設に入所した。当初は
 施設の生活に戸惑いを見せていたSさんだが、最近では施設に慣れ、友人もでき、生活に活
 気が見られるようになった。
 Sさんの現在の状況は、食事は普通食、排便は浣腸により、排尿は膀胱瘻(ぼうこうろう)に
 より管理をしている。


問題 18

現在のSさんの可能な動作に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。


1 座位での移動
2 首を動かすこと
3 肘(ひじ)を曲げること
4 寝返り
5 つまみ動作


問題 19

Sさんの身体状況の観察に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。


1 顔色
2 便意
3 尿量
4 頭痛の有無
5 皮膚の損傷


問題 20

ある日、介護従事者はSさんより「久しぶりに買い物に行ってみたい」と相談を受けた。
そのときの対応に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけ
た場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。


A 「外出したいのですね。もう少し詳しくお聞かせください」

B 「人込みの中は疲れて大変ですよ」

C 「私が代わりに行って買ってきましょう」

D 「どんな準備が必要か、職員と一緒に話し合いましょう」



A  B  C  D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ×

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