介護福祉士 第20回 形態別介護技術

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問題 1.

家族介護者への支援に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに
×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

家族が長期間介護を続けている場合は、虐待は起こらないと判断する。
家族介護者に対しては、専門的知識・技術をもって、介護に関する指導を行う。
福祉用具については、入手や利用の方法に関する情報を分かりやすく提供する。
利用者に関する記録は、事実を分かりやすく的確に伝えられるように記述する。


    A  B  C  D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ○


問題 2.

高齢者の寝たきり予防等に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないもの
に×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。


臥床状態から上半身を起こす場合には、速やかにギャッジベッドの上部を高くする。


昼間は、寝衣から普段着に着替えて生活リズムをつけるよう工夫する。



寝たきり状態が続くと関節の拘縮につながるので、積極的に手足を動かす。



「ベッド」「ポータブルトイレ」「いす(車いすを含む)」を利用者の状況に合わせて使用し、寝たきりにならないようにする。




    A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ×
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ○


問題 3.

肢体不自由者の介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに
×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。


関節リウマチがある場合、手のこわばりが強くなるのは夕方であることに留意する。



片麻痺によって歩行が不安定になる場合、麻痺側に立って歩行介助を行う。



頚髄損傷で四肢麻痺がある場合、うつ熱になりやすいので、室温を調整する。



筋萎縮性側索硬化症が進行した場合、体動困難が生じるので、褥瘡の予防のために体位変換を行う。




    A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○


問題 4.

身体機能の補完と福祉用具に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

ベッド柵は、ベッド上での起き上がりを容易にするためにも活用される。
固定型四脚歩行器は、左右のフレームを交互に持ち上げて使用するものである。
ハイ・ロー3モーターベッドには、高さ調節・背上げ・膝上げの機能がある。
ロフストランド・クラッチは、握力や上腕の力が強い人に適している。


1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D


問題 5.

呼吸機能障害のある人に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに
×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

呼吸筋のストレッチ体操など、無理のない範囲内で体を動かしてもらう。
いすから立ち上がるときには、息を止めるように指導する。
痰の色が変化した場合、医師や看護師などの医療関係者に連絡する。
酸素療法中の入浴では、カニューレは洗髪の邪魔になるので、はずしてから浴室に入ってもらう。


    A  B  C  D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×


問題 6.

消化管ストマのある人に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに
×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

介護従事者は、フランジ(台紙)を交換することができる。
小腸ストマのある人が入浴直前に排便があった場合の入浴介助は、パウチを装着せずに行う。
S状結腸ストマのある人の便は有形であるため、定時排便が得られやすい。
適度な運動は、食欲を増し、排便にもよい効果をもたらす。


    A  B  C  D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 × ○ × ○
4 × × ○ ○
5 × × × ○


問題 7.

視覚障害のある人の介護と福祉用具に関する次の記述のうち、適切なものに○、
適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

手引き歩行時の介護者は、視覚障害のある人の半歩前を歩く。
求心性視野狭窄のある人の移動では、階段の段差が認識しにくいことに留意する。
低視力の人の読書には、拡大読書器の活用が有効である。
白杖とT字杖を同時に使用する場合、T字杖は、二歩先の足元を検索・確認するためのものである。


    A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○
4 × ○ ○ ×
5 × × × ○


問題 8.

言語障害のある人のコミュニケーション援助に関する次の記述のうち、適切なものに○、
適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

運動性失語障害のある人には、「はい」「いいえ」で答えられる質問をする。
運動性失語障害のある人には、手話を使うようにする。
麻痺性構音障害のある人には、五十音表の使用も可能であることに留意する。
麻痺性構音障害のある人には、ゆっくりと文節を区切って話すように促す。


     A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○
4 × ○ ○ ×
5 × × × ○


問題 9.

聴覚障害のある人のコミュニケーション援助に関する次の記述のうち、適切なものに○、
適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

筆談は、言語獲得後の失聴の場合に、有効なコミュニケーションの手段である。
読話では、同口型異義語に注意する。
空書では、相手との距離を通常1〜1.5mくらいにし、楷書でゆっくり、はっきり書く。
手話を獲得した人は指文字も獲得しているので、積極的に使う。


    A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○


問題 10.

認知症の人に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた
場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。


認知症はかなり進行しても、感情は保たれる。



徘徊の場合には、その行動の背景を理解するように努める。



失敗行動があったときは、厳しく注意する。



見当識障害が見られる場合、現実認識を深めることを目的とする方法として、現実見当識訓練(reality orientation:RO)がある。




    A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○
4 × ○ ○ ×
5 × × × ○


問題 11.

精神障害のある人の介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないもの
に×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

抗精神病薬の服用は、唾液の分泌を増加させることに留意する。
心身の疲労が再発の誘因となる場合、休みを取るなどして仕事に従事する時間を短くするよう勧める。
家事などは、本人ができる状態であれば一緒に行い、次第に一人でできるように支援する。
薬物療法や精神療法とともに生活療法を行う。


    A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×



在宅の認知症高齢者に関する次の事例を読んで、問題12から問題14までについて答えなさい。

[事 例]
  Jさん(83歳、要介護2)は、妻(78歳)と二人暮らしである。Jさんは退職後、写真撮影を
  趣味としていた。以前から血圧が高く、3年前より物忘れが多くなった。半年くらい前から
  一日中何もしないで過ごすようになっている。
  食事や更衣などの動作はゆっくりであるが、促せば何とか自分でできる。最近、入浴を
  嫌がるようになる一方、時には浴槽から出ようとしなくなることがある。尿意・便意を
  訴えることができない。失禁があり、終日おむつを使用している。
  妻は、介護の手助けをしてくれる人が近くにいないため、疲れ果ててしまっている。
  現在、週2回の訪問介護を利用している。

問題 12.

Jさんのアセスメントに関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

心身の廃用性機能低下が進む可能性がある。
食事の動作がゆっくりなのは、食欲がないためである。
動作を促さないと自分で行わないのは、妻が世話をしすぎているためである。
趣味の写真撮影を再開することで、生活の活性化につながる可能性がある。


 A B
 A C
 A D
 B C
 C D


問題 13.

Jさんの入浴介助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに
×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

入浴を嫌がる場合は、叱責してでも入浴を促す。
浴槽から出ようとしない場合は、長湯になっても浴槽を出るまで待つ。
洗い残しのある場合は、洗身介助をする。
入浴後の着衣は、介護者が全介助で行う。


    A  B  C  D
 ○ ○ × ×
 ○ × ○ ×
 × ○ ○ ○
 × ○ × ○
 × × ○ ×


問題 14.

次のサービスのうち、Jさんが在宅生活継続のために当面利用するものとして、
最も適切なものを一つ選びなさい。

認知症対応型通所介護
認知症対応型共同生活介護
通所リハビリテーション
夜間対応型訪問介護
特定施設入居者生活介護



次の事例を読んで、問題15から問題17までについて答えなさい。

[事 例]
  Kさん(78歳、要介護2)は、糖尿病で20年前からインスリン療法を行っている。
  約6か月前に右下肢が壊死し、大腿部切断により義足装着となった。妻と自宅で
  生活していたが、世話をしていた妻が心筋梗塞で入院したため、介護老人保健
  施設(以下「施設」という)に1か月前に入所した。
  食事、更衣、整容は自立しているが、起立、移乗、排泄、入浴は要介助、義足歩行
  は5m程度ならば四脚杖と介助にて可能だが、主に車いすを利用している。
  インスリン注射は朝・昼・夕食前に自分で行っている。
  入所後食事量が減っており夕食前になると、時々あくび、いらいらや発汗が
  見られるが、夕食後にはおさまる。また、視力低下や易疲労感に加え、切断した
  右足のしびれ感を介護従事者に頻回に訴える。
  施設の行事やグループ活動には参加せず、部屋に閉じこもって、入院している
  妻のことを話して涙ぐむことが多くなった。

問題 15.

Kさんの身体状況のアセスメントに関する次の記述のうち、適切なものに○、
適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ
選びなさい。

左足部や断端部に傷ができる可能性がある。
夕食前のあくび、いらいらや発汗は、閉じこもりによるストレスから生じている。
右足のしびれ感は、幻肢によるものである。
視力低下は、糖尿病による合併症の可能性が考えられる。


    A  B  C  D
 ○ ○ × ×
 ○ × ○ ○
 ○ × ○ ×
 × ○ × ×
 × × ○ ○


問題 16.

Kさんの介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×を
つけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

毎食の食事摂取量に十分注意する。
歩行するときには、右手に四脚杖を持ってもらう。
臥床するときには、義足をはずしてもらう。
端座位から車いすへ移乗するときには、車いすはKさんの左側に置く。


    A  B  C  D
 ○ ○ × ×
 ○ × ○ ○
 ○ × ○ ×
 × ○ × ×
 × × ○ ○


問題 17.

閉じこもりがちのKさんへの支援に関する次の記述のうち、適切なものに○、
適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ
選びなさい。

食事時以外はベッド上で静養するように勧める。
義足歩行の訓練の回数を増やす。
散歩や外出を促して気分転換を図る。
妻との面会ができるように準備する。


    A  B  C  D
 ○ ○ × ×
 ○ × ○ ○
 ○ × ○ ×
 × ○ ○ ○
 × × × ○



精神障害のある高齢者の介護に関する次の事例を読んで、問題18から問題20までに
ついて答えなさい。

[事 例]
  Nさん(78歳、要介護3)は、10年前よりうつ病で精神科病院に入退院を繰り返して
  いた。1年ほど前に退院してからは、自宅で妻と二人暮らしであったが、大腿骨頚部
  骨折による歩行困難のため、半年前から介護老人保健施設に入所している。
  精神科へも通院し抗精神病薬が処方されているが、自ら薬を飲もうとしない。
  最近では食事もベッドで摂ることが多くなってきた。食欲不振があり、また便秘がち
  である。夜間は寝つきが悪く、睡眠不足が続いている。
  しばしばナースコールを押し、「妻が面会に来てくれない」、「歩けなくなってしまった」、
  「生きていても仕方がない」などと訴える。妻は月1回、面会に訪れている。

問題 18.

Nさんの介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×を
つけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。


精神症状には日内変動があり、それを考慮したかかわりが大切である。



朝から頑張って積極的に行動するよう励ます。



調理法を工夫して、食事量や水分摂取量を増やすようにする。



「生きていても仕方がない」と言わなくなったときには、自殺の危険が遠のいたと考えてよい。




    A  B  C  D
 ○ ○ ○ ×
 ○ ○ × ○
 ○ × ○ ×
 × ○ × ○
 × × ○ ×


問題 19.

Nさんの夜間の対応に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないもの
に×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

「歩けるようになるまで頑張りましょう」と励ます。
Nさんのお話をよく聞いて、不安等の軽減を図る。
夜間不眠の状況を看護師に報告し、服薬等について相談する。
日中に睡眠の必要性も検討する。


    A  B  C  D
 ○ ○ ○ ×
 ○ ○ × ○
 ○ × ○ ×
 × ○ ○ ○
 × × × ○


問題 20.

Nさんの介護における連帯等に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切で
ないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

向精神病薬を中断しないように、看護師と連携して飲んだことを確認する。
食欲不振や便秘の対応について、精神科医を含め医療関係者の助言を得る。
別離の不安をこれ以上強くしないため、妻に面会を控えるよう助言する。
ケース検討会を開き、散歩を勧めることの是非について相談する。


    A  B  C  D
 ○ ○ ○ ×
 ○ ○ × ○
 ○ × ○ ○
 × ○ × ○
 × × ○ ×

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