介護福祉士 第19回 介護技術

20 点満点 ( 合格点 設定なし )

残り時間


テストを開始するには [テスト開始] ボタンを押してください。

問題 1

健康状態のアセスメントに関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに
×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。  

A 血圧は、排尿を我慢していると低くなる。

B 高齢になると、一般的には体温は高くなる。

C 高齢になると、一般的には肺活量は低下する。

D 脈拍は、利用者の不調を知る手がかりとなる。

A  B  C  D
○ ○ × ×
○ × × ○
○ × × ×
× ○ ○ ○
× × ○ ○


問題 2

福祉用具に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、
その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A 介護保険制度によりいったん貸与された車いすは、機種を変更することができない。

B ベッドで座位する際、背上げ機種よりも先に膝(ひざ)挙げ機能を使用することで、
  安定した座位を確保できる。

C 福祉用具使用の目的には、介護者の介護負担の軽減も含まれている。

D エアマットは、臥床時の体圧分散を図ることを目的としている。


A  B  C  D
○ ○ × ×
○ × ○ ×
○ × × ○
× ○ ○ ○
× × ○ ○


問題 3

食事の介助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた
場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A 生卵、こんにゃくは誤嚥(ごえん)しにくい。

B 利用者の目線より高い位置からの食事介助は、誤嚥しやすい状態をつくる。

C 食欲が低下している原因の一つとして、義歯の不具合がある。

D 食事時のいすは、踵(かかと)が床に着く高さで、テーブルはひじが楽における
  程度の高さがよい。


A  B  C  D
○ ○ × ×
○ × ○ ×
○ × × ○
× ○ ○ ○
× × ○ ○


問題 4

排泄の介助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた
場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A 女性の利用者が「便がでました」と言ったので、肛門から前方に拭いた。

B 利用者が「便が出ない。お腹が張って苦しい」と言ったので、摘便をした。

C 便秘気味だったので、看護師や栄養士に相談して、海草、さつまいもを使った献立
  にした。

D おむつ交換したとき、黒色の便が観察されたので、便を保存して看護師に報告した。


A  B  C  D
○ × ○ ×
○ × × ○
× ○ ○ ×
× ○ × ○
× × ○ ○


問題 5

睡眠に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。 

A 高齢になると、一般的に夜間の睡眠時間が長くなる。

B 睡眠にはリズムがあり、浅い眠りのノンレム睡眠と深い眠りのレム睡眠を周期的に
  繰り返す。

C 空腹や身体の冷えは、入眠の妨げとなる。

D 日中の活動量を増やすことは、夜間の安眠のために有効である。


A B
A C
A D
B C
C D


問題 6

衣服と着脱の介助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×を
つけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A 片麻痺がある場合、ズボンは健側からはく。

B 寝たきりの場合、寝間着は適度の大きさで背縫いがないものを選ぶ。

C 肢体に障害がある場合、利用者の身体状況と好みを考慮して衣服を選ぶ。

D 上肢に痛みを伴う場合、伸縮性のある素材で袖ぐりの大きな衣服を選ぶ。


A  B  C  D
○ × ○ ×
○ × × ○
× ○ ○ ×
× ○ × ○
× × ○ ○


問題 7

入浴介助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、
その組み合わせとして正しいのを一つ選びなさい。 

A 入浴前には、利用者に入浴の意思を確認し、健康状態の観察を行う。

B 冬期は、居室、脱衣場、浴室の温度差が大きくならないようにあらかじめ暖めておく。

C シャワーは、必ず介護職員自身の肌で温度を確認して使用する。

D 入浴後は疲労しているため、エネルギーを消耗させないように水分補給を控える。


A  B  C  D
○ ○ ○ ×
○ ○ × ○
○ × ○ ○
× ○ ○ ×
× × × ○


問題 8

次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせ
として正しいものを一つ選びなさい。 

A 痛みを訴える人には、体位変換をしないようにする。

B 安楽な体位でも長時間同一体位を続けると苦痛の原因となる。

C 足欲には、安楽をもたらす効果がある。

D 発熱時に頭部に氷嚢(のう)をあてる主な目的は、安楽をもたらすためである。

A  B  C  D
○ ○ × ×
○ × × ○
× ○ ○ ○
× ○ ○ ×
× × ○ ○


問題 9

褥瘡の予防に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた
場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A 自力で寝返りができない場合は、定期的に体位変換を行う。

B 皮膚に発赤が見られた場合は、その部位をマッサージする。

C 仰臥位で寝たきり状態の場合、褥瘡の後発部位は大転子部である。

D 栄養状態を悪化させないことは、褥瘡の予防につながる。


A  B  C  D
○ ○ ○ ×
○ ○ × ○
○ × × ○
× ○ ○ ×
× × ○ ○


問題 10

薬の知識に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。 

A カプセル剤が飲みにくい場合には、中の薬剤を出して飲んでよい。

B 座薬は、冷蔵庫で保管する。

C 同じような症状であっても、以前処方され飲み残した薬は使用しない。

D 降圧剤は、利用者の判断で服用を中止してよい。

A B
A C
B C
B D
C D


問題 11

一次救命処置(BSL)ガイドラインに関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でない
ものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 倒れている人に遭遇した場合、まず周囲の安全と意識の確認を行う。

B 気道の確保は頭部を後屈にし、あご先を挙上させて行う。

C 気道確保後、自発的呼吸の有無の判断に迷う場合は、人口呼吸を行わずに様子を見
  る。

D 自動体外式除細動器(AED)を使用できる者は、医療職に限られる。

A  B  C  D
○ ○ × ×
○ × × ○
× ○ ○ ×
× ○ × ○
× × ○ ○



(介護技術・事例問題1)
次の事例を読んで、問題12から問題14までについて答えなさい。

(事例)
 Hさん(84歳、女性、要介護3)は、長年一人暮らしをしてきたが、腰椎圧迫骨折による腰背部
痛の悪化により在宅での生活が困難となって、5年前に介護老人福祉施設に入所した。一年前
から認知症が出現した。また、ゆっくりしたペースであれば、歩行器を使用して歩いていたが、
次第に歩行時に足関節の痛みを訴える用になり、痛みが強いときには車いすを使用して移動
となった。痛みの訴えは歩行時のみならず夜間や人手の少ないときに多くなってきた。最近
では日中でも「今は夜中だから」、「痛くなると困るから」と言い、行事などへの参加も減って
きている。また。食事動作は徐々に不安定になり、食事の途中で介助を求めるようになってき
ているが、外食のときには最後まで自分で食べることができている。入浴は見守りが必要で
はあるが、シャワーチェアを使って自分のペースで行っている。排泄はトイレまで行っていた
が、間に合わないことが多くなってきた。
 家族の面会はほとんどない。認知症も進行してきているようだ。


問題 12

Hさんのアセスメントに関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

排泄の失敗は、移動能力の低下だけでなく、認知症の進行も影響していると考えた。

夜間や人での少ないときに痛みの訴えが多くなってきたのは、単なる痛みだけでなく不安感が大きくなってきたことによるのでないかと考えた。

施設外で最後まで自分で食べることができたのは、環境の変化と好きな食べ物を選ぶことができたためと考えた。

食事動作が不安定になってきているので、全介助に切り替える必要があると考えた。

行事への参加の減少は、痛みに対する不安と認知症の進行によるものだと考えた。



問題 13

足関節に痛みのあるHさんへの移動の介助に関する次の記述のうち、適切なものに○、
適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさ
い。 

A 痛みと歩行状態との関連は少ないと判断し、積極的に歩かせる。

B 痛みが起きないように、車いすだけの移動にする。

C 痛みの状態をよく観察する。

D 歩行の介助の注意点を医療職に確認する。


A  B  C  D
○ ○ × ○
○ ○ × ×
○ × ○ ×
× ○ ○ ○
× × ○ ○


問題 14

Hさんの介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた
場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A 排泄のリズムを観察し、定期的にトイレまで誘導する。

B 排泄の失敗が多くなってきたため、おむつの使用を開始する。

C 歩行が不安定になってきたため、入浴時には転倒しないように注意する。

D 認知症の進行を防止する為にも、家族に面会に来るよう働きかける。


A  B  C  D
○ ○ ○ ×
○ × ○ ○
○ × × ×
× ○ × ○
× × ○ ○



(介護技術・事例問題2)
次の事例を読んで、問題15から問題17までについて答えなさい。

(事例)
 Yさん(84歳、女性、世愉快後3)は一人暮らしをしていたが歩行困難となり、共働き
の長男夫婦と同居することになった。Yさんは、変形性膝関節症、高血圧のほかに心
不全による浮腫もある。主治医からは、1日1,200ml程度の水分制限と、心疾患に対す
る活動制限として、ベッド上安静、ポータブルトイレの使用、週1回程度のシャワー浴が
認められている。認知症はない。昼間はベッド柵につかまりながら、ポータブルトイレ
になんとか移り排尿するが、夜間はおむつを使用している。Yさんは排尿の回数が少
なくてすむように、水分摂取を控えている。朝・昼の食事は、長男の妻が出勤する前
に用意した者を、ベッド上で食べている。Yさんのシャワー浴については、浴室が狭い
こともあり、どのように介助したらよいのかわからず、長男の妻の休日に週一回身体
を拭いている。
 Yさんは今後も長男夫婦とともに過ごしたいと考えている。長男夫婦は仕事を辞め
られないこともあり、Yさんの在宅生活を継続できるか不安を感じ、介護支援専門員に
相談した。訪問介護が開始され、週4回昼間に清潔保持と排泄の介助が行われること
となった。また、訪問看護も週一回開始されることとなった。
 関係者間の連絡には、連絡ノートが使われている。また、Yさんの主治医から、介護
専門員に、Yさんに適量の水分摂取を促すよう連絡があった。


問題 15

Yさんの訪問介護の開始にあたり、前もって確認しておくことに関する次の記
述のうち、適切でないものを一つ選びなさい


Yさんの日常生活動作(ADL)の状況
長男夫婦の介護力
緊急時の連絡先
Yさんの地区担当の民生委員
Yさんの法定後見人


問題 16

Yさんの清潔保持と排泄の介助に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを
一つ選びなさい。

A シャワー浴の前に、体調を確認する。

B 下肢は汚れやすいので、タオルで力を入れて拭く。

C 心臓に負担をかけないよう、シャワーは肩から足下へと十分に温めていくように
  かける。

D ポータブルトイレに腰掛けて、シャワーボトル等を使って陰部洗浄をする。

A B
A C
A D
B C
C D


問題 17

Yさんの水分摂取の介助に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせ一つ選び
なさい。

A Yさんの口唇、皮膚の乾燥の出現に注意する。

B 体から水分が失われるときは電解質も失われるので、積極的に食塩水を摂る。

C できるだけ水をたくさん飲むように促す。

D Yさんに水分摂取の状況を聞いて、連絡ノートに記録する。

A B
A C
A D
B C
C D



(介護技術・事例問題3)
次の事例を読んで、問題18から問題20までについて答えなさい。

(事例)
専業主婦であったNさん(72歳、女性、要介護2)は73歳の夫と二人暮らしである。3ヶ月前に
自宅で転倒し、右大腿部を骨折し、入院加療後、退院した。座位や立位は自力で保持できるが、
歩行には介助が必要である。戸外での移動には車いすを使用している。食事、排泄、デイケア
(週一回)以外は、ほとんどベッド上で過ごしている。
 Mさんの食事は夫が作り、入浴の介助は、週一回の訪問介護を利用している。日中の排泄は
トイレで行い、夜間はポータブルトイレを使用している。日夜共に時々排尿の失敗があり、夫は
おむつを使用するように強く勧めている。しかし、Nさんはおむつをすることを嫌がっており、
飲水を控えている。夫ともあまり口をきかなくなった。夫も介護に疲労してきている。


問題 18

Nさんのアセスメントと介護計画に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でな
いものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A 最近夫とあまり口をきかないのは、おむつの使用を促さていることへの反応でも
  あると考える。

B 転倒の危険があるため、今の活動の範囲を広げない。

C 生活のリズムをつけるため、昼間は離床を促す。

D 排尿の失敗があるため、身体の清潔に配慮する。



A  B  C  D
○ ○ × ○
○ × ○ ○
○ × ○ ×
× ○ × ○
× × ○ ×


問題 19

Nさんの排泄の介助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×を
つけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A おむつ使用は、Nさんのプライドを傷つける可能性があることについて夫と話し合
  った。

B 排尿の失敗を防止するため、排尿の間隔を把握するよう夫に助言した。

C ベッドからの転落による骨折を防止するため、ポータブルトイレの使用を禁止した。

D 飲水を控えているのは、排尿の失敗を心配してのことではないかと考えた。

A  B  C  D
○ ○ × ○
○ × ○ ×
○ × × ○
× ○ ○ ×
× ○ × ○


問題 20

Nさんの日常生活の支援に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに
×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A 起床したら気に入った日常着に着替えることを提案する。

B 歩行を安定させるため、右手に多点杖を持つことを提案する。

C デイケアを週1回から2回にしてみてはどうかと提案する。

D 夫の休養のためにもショートステイの利用を提案する。

A  B  C  D
○ ○ × ○
○ × ○ ×
○ × × ○
× ○ ○ ×
× ○ × ○

お疲れ様でした。「採点」ボタンを押して採点してください。


解説はこちら (別ウィンドウで開きます)

介護福祉士 筆記試験
 過去問へ戻る