健康・福祉の情報発信「いきいき倶楽部」


1)ジェネリック医薬品とは

薬には、一般用医薬品医療用医薬品の2つがあります。
一般用医薬品は薬局・薬店で買える薬で、受診して処方してもらう薬が医療用医薬品です。
さらに医療用医薬品には、『先発医薬品新薬)』と『後発医薬品ジェネリック医薬品)』があります。
新薬には特許があり、開発した会社が一定期間独占的に製造・販売します。
その特許が切れた後に、開発した会社とは別の会社が製造・販売するのがジェネリック医薬品です。

ジェネリック医薬品は、新薬と同じ有効成分で作られ同等の効き目があり、薬事法に基づく厳しい基準や規制をクリアしています。
複数の製薬会社がジェネリック医薬品を製造・販売するため、会社によって色や形が異なる場合がありますが、すべての製品が厚生労働省による審査で安全性や効き目が新薬と同等と確認され、承認されてから発売されています。
新薬よりも飲みやすいように、大きさ・味・形・においなどを工夫して製造されたジェネリック医薬品もあります。

ジェネリック医薬品は、開発にかかる期間が新薬よりも短期間で済むため、コストが低くて済みます。
そのため、価格を大幅に安く設定することができるのです。
ジェネリック医薬品の価格は、新薬の2~7割ほどです。

                  

2)処方してもらうには

ジェネリック医薬品は、全国的に普及が進んできています。
世界的にもジェネリック医薬品の使用率は拡大しており、アメリカ・カナダ・イギリス・ドイツでは使用率が60%を超えています。

日本では2012年4月から処方箋の様式が変わり、1つ1つの薬に対してジェネリック医薬品に変更してもよいか医師が判断することになりました。
薬によっては、まだジェネリック医薬品が発売されていないものもありますが、処方箋の『変更不可』欄にチェックがない薬はジェネリック医薬品に変更することができます

医師や薬剤師に言い出しにくい場合は、『お願いカード』や『お願いシール』を利用するとよいでしょう。
「ジェネリック医薬品を希望します」という意思表示ができる『お願いカード』や『お願いシール』は、市町村や健康保険組合から保険証と一緒に配布されることが増えてきました。
調剤薬局などでも無料で配布されていますし、インターネットを使って製薬会社などのサイトからダウンロードすることもできます。
保険証や診察券、お薬手帳などと同じケースに入れたり貼ったりして活用しましょう。

                 



ページの最初へ戻る




Nanoテックス 🏠  >  「いきいき倶楽部」  >  健康情報コーナー  >  ジェネリック医薬品